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お客さんは知っている

京都に一澤帆布(いちざわはんぷ)というお店があります。帆布というくらいですからもともとはトラックのシートやテントなどを加工していたお店だったのですが、丈夫なその布で郵便配達などのカバンを作ったところその造りの良さが評判を呼び、今や名前は全国区、今春に開校した同志社の小学校のカバンにも採用されたのは単に社長が同志社卒なだけではないでしょう。

先代の社長の遺言を元に仕事を継いだのは、先代と共に仕事をしてきた三男の信三郎氏。ところが帆布屋さんでなく東海銀行を定年まで勤めたという長男の信太郎氏が新しい遺言状を持ち出したので今日のお家騒動となりました。

長男の信太郎氏が提出した自筆証書遺言に押されてる印鑑が「一澤」でなく「一沢」なのに最高裁までがこの遺言を認め、その遺言どおり信太郎氏が新しく代表取締役の座に就きました。信太郎氏は実印も変更し、一澤帆布工業の全ての権限を手に入れたのです。

さいわいこの件が全国放送のニュースでも取り上げられ、その中でも信太郎氏の持ち出してきた遺言の筆跡などを疑問視する声があがってましたが、筆跡鑑定は未だそれだけが証拠になるほど確立された学問でないらしいのです。

社長職を追われ、さらに工房まで明け渡さざるを得なくなった信三郎氏は新ブランド「一澤信三郎帆布」を立ち上げ、そのオープンが今日でした。

信太郎氏は一澤帆布のブランドが欲しかったのでしょうか。時代遅れの手作業のみの加工より、製作を外注し大量生産して最後に一澤帆布のタグさえ付ければ売れると思ったのでしょうか。それとも土地・社屋を売り払って私服を肥やしたかったのでしょうか。

真相はまだわかりませんが、職人さんは全て信三郎氏を慕ってその元に動きました。桜がちょうど満開を迎えた今日、晴れてオープンした新店舗にはかばんを買い求めるお客さんで長蛇の列ができてました。お客さんは単に「一澤帆布」のロゴが入っただけのカバンでなく、手作りの温かみを持ちつつ帆布を活かした質実剛健で丈夫なカバンを求めてるんですよ。

下は信太郎氏に工房を引き渡す日の職人さんたちです。写真には申請しなくても著作権があるので今まで他人さまの写真を使用したことはありませんでしたが、あえてここに貼りたいと思いました。

職人さん

※写真は「一澤帆布加工所よりのメッセージ」内
2006/03/13 「新工房がスタートしました!」より無断転載

http://www.ichizawahanpu.co.jp/message/060313.html

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Comments:4

HIRO 2006-04-07 (金) 0:54

 お久しぶりです!元気にしてはりますか?
僕は元気ですが、バスはあまり元気じゃないんです・・・。

話は変わりますが、居のニュースの「一澤帆布」の謎がmasahiroさんのブログを見て解けました!!
なぜ、名前を変えてまで新店舗を出店されるんだろうと思ってたのですが、そういう訳だったんですね。

 他人の自分が身内のもめごとに口を出すのはどうかと思いますが、長男さんが引き継ぐのは納得いかないですね。。。
でもいい物はいつまでもファンがいて、再スタートしてもこれまでのように根強い人気を保たれるんでしょうね!!VWが今も現役で活躍しているように♪

masahiro 2006-04-07 (金) 13:16

ごぶさたでーす。
おかげさまで元気してますよ。

HIROさんのバス、どうやら少し不調なようですが、
早く直るといいですね。

昔もいまも口コミの力は強く、ましてや今日ではインターネットであっというまに広まります。
一澤信三郎帆布もこれまでの一澤帆布のファンから長く支持されることを僕は願います。

和 元好 2006-04-07 (金) 13:51

一澤帆布のダッフルや時計のベルト、ベルトに通して使うポーチ・・長年使ってきたものがたくさんあります。
もう10年使っている・・本当に丈夫ですよね、私も近々に一澤信三郎帆布を買いにいきたいなと思ってました。
以前に店頭でオーダーでサーフボードケースを作ってほしいといったら、丁重に断られました!
こんどはオーダーできないかな・・・

masahiro 2006-04-07 (金) 16:17

今日も前を通ったらちょうど信三郎さんが店の前に立たれてました。
訪れてくださったお客さんに挨拶されてたのかもしれません。

今までどおりお店が繁盛したら、
サーフボードケースはまたしてもお断りされてしまうかもしれませんねえ。

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