うどんドドンと番代わりの旅 一日目
※更新
やってきましたうどんツアー!
打ちたて茹でたてぴちぴちの麺を食べるには午前中がベストで、日曜日が定休日の製麺所が多いため、土曜日の午前中が勝負所となります。なので今回は神戸港を0時10分に出発するフェリーに乗り、高松に4時10分着の予定。これなら5時まで開いてるお店からスタートできる完璧なスケジューリング!
真夏のロングドライブにそなえてプラグ・オイル・ファンベルトのチェック。少し低回転でゴボゴボ言う感があるのでエンジンクリーナーを吹いてあげます。各スペアパーツを指差し確認、ガソリンも満タンにし、ボディも軽く雑巾がけします。
ホワイトウォールタイヤを軽くクイックブライトでこすると。うわ! めっちゃ落ちるじゃないですか! 高いし時間もかかるコンパウンド入りのこれよりもなによりも楽!
バンパーも軽くクイックブライトで拭うと。うわ! グリスも水アカも落ちるじゃないですか! うひょー! ゴシゴシゴシゴシ。
・・・なんてことをしてるうちに仮眠することなくむかえた21時半。タオルと着替えをたんまり積んで出発です。前回は名神と阪神高速を全開で走らないと間に合わないくらいギリギリになってしまったので余裕をもって神戸港に到着し、枕と毛布を持ち込んでフェリーの中で爆睡しました。
ところが潮流の関係で高松港に20分遅れでの入港となりました。これが痛恨、最初に予定してた鶴丸へ着いたのは少し迷ったせいもあって5時20分、すでにのれん終いという残念なスタートとなりました。
うわー参ったなぁと思いながら地図を広げるとすぐに、
「どこ探してるんや?」
と声をかけてくれるかたが。自発的に教えてくれるなんて、素晴らしきかな讃岐人!
7時から開くさか枝は簡単にみつかりました。病院や県庁などのすぐ近く、安くて美味い食堂といったとこでしょうか。まだ6時前なので横のコインパーキングで待機します。ちなみに30分130円。
さか枝の中をのぞいてみると、おいちゃんがうどんを打ってました。近くをうろうろしてると見知らぬおいちゃんが
「6時半には開くわ。まーそのうちや。あっはっは。」
6時半。さか枝開いたーっ! 完全セルフのお店と聞いてましたがまだ早いせいか、おばちゃんが全部用意してくれました。さて食うべ! と意気込むところに揚げたての天ぷら到着。近くに座っていた明らかに病院を抜け出してきた感満点の寝巻きのおいちゃんが、「こらキミら、こんな揚げたて食わんと損やでぇー! あっはっは。」
『一日にたくさんのお店をまわるならうどんは(小)に、そして天ぷらなどのオプションは最小に』という鉄則を一軒目から破ることになりました!
6:30 さか枝:しょうゆうどん(小) 170円 天ぷら 80円
早朝なのもあってめちゃめちゃ余裕での移動。「朝がもうは美味い」のウワサを信じて駐車場に一番乗りです。後から来たカップルは一軒一軒詳細な地図と写真が載ってるさぬきうどんデータベース的クリアファイル持参、僕は去年使ったるるぶについてるペラペラの地図が一枚だけ。まあなんとかなるでしょ。
地元の人が続々と集まり、様子見のために少しあとからせまい店内に一列で入っていきます。
なるほど、注文システムは入り口でおいちゃんに。オプションとっておばちゃんにお金払って、あそこで出汁を自分で、ネギは横、ほうほう。朝だからぬくいんのでしょ。ずるずるずる。
んまーーーーいっ! しっかりしつつ表面は柔らかい、すごく優しいうどんです。朝にはぴったり! 友達が食べてたあげもデカくて美味かったそうな。
7:30 がもう:ぬくいん(小) 100円
がもうからするするっと走ったところにぽつんと現れる田村。ここへも開店のはるか前に着いたのですが、おいちゃんが中に入れてくれ、仕込みの最中からずっと見ることができました。
「どっから来よったんや? ん、京都か。何時のフェリー? はあはあ、4時すぎに着くやつな。わし? そんなに朝早うはないよ、5時半くらいや。
今日は何軒くらい回るんや? うん、10軒くらいは食べられるやろなぁ。」
うどんを打ちながらも世間話をしてくれるおいちゃん。簡単そうに打ってるけども、実際にやれば難しいんでしょうねぇ。
ナイススマイルのおいちゃんが打つ絶品うどん。ピンと立ったエッジは打ちたての証、表面はつるつるで舌触りよく口中を逃げ回ってマッサージ、捕まえて噛めばぐっと踏ん張るコシ。のどを滑り落ちていくこの感触!
うーーまーーーっ!! めちゃ好み!
9:00 田村:冷ぶっかけ 100円
シビアなカーブの先で有名な中北。すこし迷いましたがカーブを目印に発見! カーブのところはクルマに削られすぎたのか、新しいブロック塀となってました。ここも開店前に到着です。
うどんは田村のあとなのでどうしても厳しい感想となりますが、さぬきうどんブームを作った麺通団団長が最初にうどんの美味さを知ったという名店。お体をだいじに長く続けていただきたいです。店内にデカデカとMONSTER baSHのポスターが貼ってありました。
10:00 中北:冷ぶっかけ 170円 鰯フライ 150円(時価)
観光通りからするっと入ったところにある松家製麺所。太いのと細いのを選べます。どんぶりをもち、入り口横のおねーちゃんに玉数を言ってお金を払います。
細いのにコシがあって美味い! ここでもおいちゃんが打ってるところを目の前で見ることができます。
ちなみに太いのも美味い!
10:30 松家製麺所 冷ぶっかけ 150円
スケジュール上開店後に着くことは明確で、でも絶対に外したくなかった日の出製麺所。ついに行列!
中は本当にせまく、ネギも自分でハサミで切ります。これは友達が頼んだ釜たま。
僕が頼んだしょうゆ。ぴかぴか光る顔、鋭いエッジ、素晴らしいコシ。激ウマ!
11:45 日の出製麺所 しょうゆうどん 100円
前回一番並んだ山越のすぐ近くの山神へ。ある程度場所の見当をつけて近くまでいき、うどんのにおいを頼りに探します。
「あったー! 看板出てる! あそこじゃー!!」
うどんをしめた水を完全には切らず少しどんぶりにまでついてくるのがここの特徴。しょうゆをかけても少し薄まります。女性店長らしい、やさしくナチュラルでさわやかなうどん。
旦那さんが店内におられたのでほかのお客さんも交えてしばらく談笑します。ジャンボフェリーの重役さんらしく、行きのフェリーが寒すぎますと素直にお伝えしておきました。
12:45 山神 しょうゆ 200円(写真撮るの忘れました)
一番美味い時間帯に駆け足で通り抜けた製麺所メインの今日の午前中。ここまでですでに7軒です。
僕自身が絶対に食べたかった日の出製麺所や田村に行けたのでかなり満足、同行の女性陣の要望で喫茶ロッキーで甘いものをつつきます。
釜あげが美味かったジャンボの冷やしを食べようと誓ってたのに、少しゆっくりしすぎて閉店後でした。しまったー。
押さえた宿は屋島ドライブウェイを通らなければならず、そのドライブウェイは23時で閉まるとのこと。これで夜の高松市内のさぬきうどん、鶴丸・五右衛門・讃岐屋めぐりはおあずけとなり、チェックインの時間を遅らせて夜を食べていくことにしました。
というわけでやってきましたわら屋! 『西の長田、東のわら屋』と呼ばれる釜あげの雄。表面なめらか、粘りあり、好きな麺でした。
釜あげは釜あげで冷やしとまた違って美味いんですよねー。立派で雰囲気のある建物、接客も厨房もたくさんのスタッフがいるので少しお高い設定です。
18:30 わら屋 釜あげ 410円(写真撮るの忘れました)
遅くまでやってるし宿までの通り道なので、とちょうど太陽が沈むころに着いた山田屋本陣。今回は行く予定をしてなかったので、嬉しい誤算です。
あいかわらずご立派な庭園をぬけ、前とはちがう離れ的な部屋に通していただいて待つことしばし。
んー、やっぱり素晴らしい! でももうさぬき価格な僕の中では520円は年に一回の贅沢ですな。
19:30 山田屋本陣 釜ぶっかけ 520円
ちょうど夏祭りにぶち当たり混みこみの高松市内を抜け、コンビニでビールをがっつり買い込んで宿に到着です。ひとっ風呂あびて明日の予定をざっと組み、9軒分のうどんもすでにこなれて少し減ってきたお腹をさすりながらの就寝。
明日はゆっくり起きて、山内に向かいます。
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